薬剤師・薬局の未来はどうなるのでしょうか?
「患者のための薬局ビジョン(平成27年厚生労働省)」によると、「医薬分業の意義は、薬剤師のチェックによる医薬品の適正使用にあり、服薬情報を一元的・継続的に把握できるかかりつけ薬剤師・薬局こそが医薬分業の原点である。
今後は現在の薬局を、患者本位のかかりつけ薬局に再編していく」と明言されています。
さらに、かかりつけ薬剤師・薬局が備えておくべき機能として、
・「服薬情報の一元的・継続的な把握」
・「24時間対応・在宅対応」
・「医療機関との連携強化」
の3つを、かかりつけ薬剤師・薬局が強化・充実すべき機能として、
・「健康サポート薬局」
・「高度薬学管理機能」
の2つをあげています。
今後は「かかりつけ機能を備えていない薬局」は淘汰されていくでしょう。
成熟した医薬分業を実現する為には、薬学的な質の向上とともに、地域に密着した総合的な薬剤師・薬局サービスの提供体制を整備し、多くの薬剤師・薬局が「かかりつけ」として地域の住民や患者さんから選ばれることが求められています。
そのためには、薬剤師による高い専門性に基づく指導・情報提供、相談対応、コミュニケーションスキル、一般用医薬品を含む幅広い医薬品供給、在宅医療への対応が必要です。
そえるは従業員数430名(うち薬剤師220名)で北海道に50店舗展開する売上123億円の会社です。
大学卒業6年制 (薬剤師) |
大学卒業4年制 | 短期大学卒業 | 専門学校・高校卒業 |
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約270,000円〜 | 約200,000円〜 | 約184,000円〜 | 約167,000円〜 |
外部福利厚生サービス『ベネフィットワン』と契約しています。スポーツクラブやレストランなどで利用できます
洞爺湖やトマムリゾート(グループ保有)などスタッフが利用できる施設があります
そえるでは男女問わず取得率は突出しています女性の休暇取得率・産休明け復職率はほぼ100%(2023.5.現在)です
当社規定により中・長期のリフレッシュ休暇が認められます
【その他】
*退 職 金 *勤続表彰(10・20・30年の表彰) *育児休暇
*慶弔見舞金 *介護休業(家族介護による長期の休業支援)
そえるは北海道内各地に店舗展開しており、多くの医療機関の処方箋を応需しております。
その中で新入社員の薬剤師は原則として総合病院の門前や医療モールの門前薬局に配属となります。
これらの薬局では、さまざまな症状の患者さんに対し、多種多様な薬が処方されます。
また、最先端の医療が実践され、最新の治療薬がいち早く使われる場所でもあります。
その為、薬剤師にも常に新しい知識が求められる、プロフェッショナリズムが刺激される職場でもあるのです。
そえるの薬剤師はチーム医療を支える一員です。ドクターやナースをはじめ、
さまざまな医療のプロ達とコミュニケーションをとりながら患者さんに寄り添い、支えることが求められます。
学校で習ってきた『薬の知識』に加え、『病気の知識』と『病気と薬の関係』がたいへん重要なのです。
高齢化の進展に伴い、在宅医療・介護の需要が増す中、薬剤師には、チーム医療の一員として、在宅医療に参加することが求められています。
薬剤師が、医師との信頼関係のもと、フィジカルアセスメントをもって自分が調剤した
お薬の効果を確認し、患者さんの小さな変化にいち早く気づける。
そんなとき、在宅医療での薬剤師のやりがいを感じられるのではないでしょうか。
複数の診療科の処方箋を見て勉強ができると思い「そえる」を志望しました。配属となった桑園店では市立札幌病院の処方箋をメインに応需しており、特定疾患の難病や腎臓移植後の免疫抑制剤投与など、非常に難しい処方内容ではありますが幅広い知識と経験を得られていると感じます。
また、珍しい疾病や最新の治療方法などについても勉強することができます。桑園店では在宅支援も積極に行っており、患者様のお宅へ伺って服薬指導を行ったり、看護師やケアマネージャー、ヘルパーなどの他職種と連携し合同で会議を行ったりしています。
在宅支援では患者様との信頼関係を築くことも重要ですが、他職種とも情報を共有し、全員で患者様をサポートして問題を解決していくことが在宅支援には必要だと学びました。在宅支援のような高齢者の疾病から、総合病院の難病まで、一度に学ぶことができ、日々勉強ができ充実した毎日になっています。
就職先を決めるにあたって、初めは複数の診療科の処方を幅広く勉強できる薬局の方が良いと考え就職先をパルス薬局に決めました。
現在は医大前こばやし調剤薬局という店舗で薬局長をしております。小さな店舗ですが、門前の札医大付属病院などの大型総合病院からの処方箋を取り扱うことができ、とても勉強になっています。また、社内の勉強会も定期的にあるため、段階的にスキルアップできるのがこの薬局の良いところです。社外の勉強会への参加も会社が費用を負担してくれるなど、勉強したい人をバックアップする体制も整っています。
「そえる」は職場の雰囲気も良く、スタッフ同士の仲も良いです、今の店舗では新人薬剤師から年配の薬剤師までみんなが活躍しています。みなさんも一緒に働いてみませんか?
介護用品・特別用途食品などの取り扱いがあり、管理栄養士が在駐していることが強みと思い、パルス薬局を志望(現 株式会社そえる)しました。また、ほくやく・竹山ホールディングスというグループ企業という強みを生かし、札幌地下歩行空間での健康フェア開催など会社としても新たな取り組みを行い、どんどん進化している会社だと思います。
店舗の雰囲気は患者様にも伝わり、薬局選択の一因にもなるものだと思います。現在配属されているめぐみの店では事務・薬剤師ともにフレンドリーな環境で働かせていただいており、その中で業務改善への意見も採用され、近隣の病院とのやり取りの中で疑義簡素化プロトコルの導入などに携わることができ、やりがいを感じています。
さらに、薬局業務外でも学校薬剤師や夜間急病センター、地域の健康フェアなど幅広い活動を経験させていただいています。
一年目から年数に応じた段階別の研修や定期的な勉強会の開催も行っており、数多くの経験を積み重ねて薬剤師として成長していける点も魅力の一つだと思います。
そえるでは、新入社員から管理薬剤師まで段階的な人材育成を行う為の研修プログラムを作成し、全社員の知識・スキルの向上をサポートしています。
入社後5年間で管理者前段階に必要な知識・スキルを習得し、“プロの薬剤師“として“かかりつけ薬局機能“をフルに発揮出来る人材の育成に取り組んでおります。
新入社員研修では、薬局・薬剤師として働くために、必要な「基礎知識」について研修します。
新入社員研修(例)
薬局で調剤、監査、服薬指導を行うには薬の成分や薬効を覚えなければなりません。
配属先の薬局でよく処方される上位300 品目の薬について、1 カ月の間自己学習し、理解度を確認するために、テストを実施しています。
重点品目テスト(例)
品 名 | 成 分 名 | 薬 効 | |
---|---|---|---|
1 | メトグルコ | (メトホルミン) | (ビグアナイド系経口血糖降下剤) |
2 | メチコバール | (メコバラミン) | (末梢性神経障害治療剤) |
3 | ペンタサ | (メサラジン) | (潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤) |
4 | リパクレオン | (パンクレリパーゼ) | (膵消化酵素補充剤) |
5 | チラーヂン | (レボチロキシン) | (甲状腺ホルモン製剤) |
対物中心から対人中心への業務の転換により、調剤報酬は、より複雑になっています。
さらに詳しく調剤報酬を理解するために、7月に「調剤報酬の算定(応用篇)」について研修します。
新人研修で学んだ「薬局・薬剤師に必要な基礎知識」を、応用問題も含めて1日10問、12週間で600問の「保険薬局業務練習問題」で繰り返し学習します。
保険薬局業務練習問題(例)
週日間 | 分 類 | 問 題 | 解 答 |
---|---|---|---|
1周 1日目 第1問 |
医療保障制度のしくみ | <問題>以下の記述が正しければ○を、誤っていれば×を記入しなさい。 船員保険の被保険者が、乗船中に船内で初めて発生した職務外の傷病で医療機関を受診する際、下船日から3か月目の属する月の末日までの間であれば、自己負担なしで受診することができる。 |
( ) |
1周 1日目 第2問 |
調剤報酬の算定 | <問題>以下の問いに答えなさい。 以下の条件を満たす薬局の調剤基本料は何点か。
|
( )点 |
「薬局・薬剤師に必要な知識」の定着を確認するために、テストを実施しています。 このように繰り返し学習することで、知識が身につきます。
新入社員研修
保険薬局業務
練習問題
保険薬局業務
テスト
店舗配属後は、6カ月間の実務研修を行います。
店舗間で教える内容に、違いや漏れが生じないように、「月次OJT到達確認書」を使用して実務研修を実施しています。
月次OJT研修(例)
「薬剤師5 年研修」は、5 年間にわたり、毎月1 回、定期的に行うオンライン研修です。
研修内容は「薬学知識」を中心に行っています。
「薬剤師5 年研修」も「研修後練習問題」で繰り返し学習します。
薬剤師5年研修(心不全)の一部抜粋(例)
薬剤師5年研修の流れ
薬剤師5年研修
研修後練習問題
年 度 | 学 会 | 発表形式 | 発表演題 | 受 賞 |
---|---|---|---|---|
2014 | 日本薬局学会 | 口演発表 | 前立腺肥大治療薬の副作用発現時における服薬指導の充実を図るための工夫 | 口演優秀賞 |
2015 | 日本薬剤師会 | ポスター | 携帯情報端末を用いた外国人患者への服薬指導の有用性についての検討 | |
2016 | 日本薬剤師会 | 口演 | 吸入手技および喘息コントロールの確認からみる適切な吸入指導の検討 | |
2016 | 日本薬剤師会 | 口演 | 他職種連携において薬剤師の介入により偽アルドステロン症の改善に寄与した一症例 | |
2016 | 日本薬剤師会 | ポスター | 在宅医療における健康関連商品の使用状況調査 | |
2016 | 日本薬剤師会 | ポスター | 高血圧症治療患者における家庭血圧測定の実施状況に関する調査 | |
2016 | 日本薬局学会 | 口演 | 在宅業務におけるグループホーム、個人宅、ターミナルケアの3群間比較検討 | |
2017 | 日本くすりと糖尿病学会 | ポスター | 保険薬局での腎機能に基づく糖尿病治療への処方介入効果 | 一般演題優秀賞 |
2017 | 日本薬剤師会 | 口演 | 薬剤服用歴からみる耳鼻科・小児科領域における抗菌薬適正使用の実態調査 | |
2018 | 日本薬剤師会 | 口演 | 院外処方箋への臨床検査値・化学療法レジメン開示における疑義照会への取り組み-薬薬連携会議による情報共有の有用性についての検討 | |
2018 | 日本薬局学会 | 口演 | 薬局における腎機能検査値を活用した処方鑑査の取り組み | |
2018 | 日本在宅薬学会 | ポスター | 訪問診療同行における薬剤師の処方提案の有用性 | 優秀演題賞 |
2018 | 日本在宅薬学会 | ポスター | 在宅医療における薬局薬剤師の介入による医療費削減への取り組み~障がい者支援施設において~ | |
2019 | 日本腎臓病薬物治療学会 | ポスター | CKD合併糖尿病患者における処方変更後のアウトカムに関する調査研究 | |
2019 | 日本薬剤師会 | ポスター | 電子薬歴システムを利用した腎排泄型薬剤の処方管理への取り組み | |
2019 | 日本薬剤師会 | ポスター | 疑義照会簡素化プロトコル導入における効果について | |
2019 | 日本薬剤師会 | 口演 | 災害時の調剤情報としてのお薬手帳の活用事例 | |
2019 | 日本薬局学会 | ポスター | 透析患者におけるかかりつけ薬剤師業務の現状と問題点について | |
2020 | 日本腎臓病薬物治療学会 | Web発表 | 保険薬局における腎臓病患者に対する栄養指導の実態調査 | |
2020 | 日本薬剤師会 | 口演発表 | 胃瘻患者における簡易懸濁法による支援事例 | |
2022 | 北海道薬学大会 | ポスター | 疑義紹介との比較におけるトレーシングレポートの有用性評価 | |
2023 | 日本薬局学会 | ポスター | 市立札幌病院・近隣薬局連携による疑義紹介 〜簡素化プロトコル導入のその評価〜 |
|
2023 | 日本循環器学会 | ポスター | 地域に根差した他職種連携による心不全療養指導の推進:薬局薬剤師を中心とした取り組み |
これからの薬局・薬剤師には健康サポート機能と高度薬学管理機能が求めています。
健康サポート薬局においては、健康サポートに関する取組の周知(基準告示8の二)として、学会への発表や学術論文の投稿が推奨されています。
また、高度薬学管理機能に必要な専門薬剤師の認定等においても、学会発表や論文投稿が必須となっています。
そえるでは、学会発表や論文投稿を希望する薬剤師に対し、研究の提案や作成を支援し、質の高い研究発表ができるようにサポートいたします。
*他にも業務スキルにつながる資格・研修に関しては、希望に応じ社内審査の上で
補助制度を新設する場合があります。